News

お知らせ

最近よく耳に入る「エモい」という言葉。 
 
いったいどのような意味から発生したのでしょうか? 
 
「エモい」の語源は「emotional(エモーショナル)」となり、心が動いていると感じるときに使われています。 
 
センチメンタル、ノスタルジーなども含まれていて、涙を流すような感動というよりも静かに心が動いている感情です。 
 
日常の中でいうときれいな夕暮れを見たときや、夜に道を歩いていて、どこかの家から漏れる明かりを見たときに感じる感覚のような気がします。 
 
どんなときに心が動くのかは人それぞれですので、必ず共通して同じ感情が動くというものはありませんが、それでもなんとなく人の感情を動かせるものがあるのは確かです。 
 
見知らぬ海の風景や、街角、路地、延々と続く線路などなど探してみればたくさんあります。 
 
風景に限らず音楽や物語でも「エモい!」と思うものはあります。 
 
元気をもらえるもの、胸を打つような感動というより、なんとなく心地よいという気持ちです。 
 
曖昧なものですのではっきりと言葉にするのは難しいですが、どこからか静かに感情を沸き上がらせるものに対して「エモい」という言葉を使っているようです。

エモい写真とはどんな写真?

「感情が動く」という意味だともっと幅広くなってしまうので、ひとまず「感傷的、哀愁」というような観点で見ると、「エモい」と言われる写真は全体的にシルエットやアンダーな光が多いです。 
 
いっぱいの自然光や明るいライトではなく、夜の街あかりくらいの光を使っていたり、影が多かったり濃かったりすることによって光の美しさが引き立つような写真になります。 
 
 構成として光の占める範囲が多くても、同じくらいの重みをもつ影が、画角の中に描かれています。

《明るい写真との比較》

両方綺麗な写真ですが、下の写真の方が情緒があるように思います。 
 
被写体の輪郭をわずかに縁取る光の存在を印象的に表すために、アンダーな露出にしています。 
 
目で見ただけでははっきりとわからないけれど、確かに存在する美しい風景を人に見せることができるのが写真の良さですね。

夕陽は絶好のフォトジェニックスポットです。

エモい写真を撮るには

①美しいと思う光を見つける

わたしたちが何となく普段見ている光。 
 
注目して見てみると、「あ、きれい」と思う瞬間があります。 
 
なんと、木洩れ日という言葉にピッタリ該当する英語はないそうです。私たちにとっては美しいものの代表で、何気なく見ているものなのに意外ですよね。 
 
こちらの方のブログに紹介されています^^ 
 
自然を愛する繊細な日本人が誇るべき「木漏れ日」という言葉。英語には該当する言葉がない! 
 
自分が当たり前と感じていることでも、意外と見過ごしているものは多いです。 
 
「絵になるな」という風景を丁寧に拾ってみると、今までは知らなかった自分の感性を発見できたりして楽しいですよ。 
 
そうして探してみるとドラマチックな美しいものというのはいたるところに存在しています。

②1枚通してみる

わたしたちはよく「前ぼかし」という方法を使います。 
 
写真の一部にぼかしを入れることで、雰囲気を出したり、遠近感を出したりする方法です。 
 
 
・ガラス 
・レース 
・チュール 
・ビニール袋 
 
など、1枚をカメラと被写体の前に挟んでみると、曖昧さが良い味を出してくれます。 
 
表現のひとつとして、わざとピントを合わせずにぼかすのもありです。 
 
ぼかして見せることで、「あの日の風景」や「心情風景」であるかのように表現することができます。 
 
はっきり写すだけが良いことではありません。 
 
目元だけだったり、口元や手元だったり、シルエットだったり、「あえて見せない」という技を使うと、 
 
余計な情報がそぎ落とされて、よりインパクトのある写真に近づきます。 
 
 

③顔だけでなく手や足、動きにも表情をつける

パーツを撮るときも、顔を撮る時と同様に少し光を意識してみるときれいになります。 
 
目立った光を見てしまいがちですが、わたしたちの目にはあまり見えなくても光は存在していて、カメラだけで拾える世界もあります。 
 
そうしたものを意識してみると、また違う世界が覗けてたのしいですよ。 
 
④フィルターを使う

④フィルターを使う

https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/black-mist-no5/

こちらのブラックミストは映画のような写真が撮れることで人気のフィルターです。 
 
「光の滲み」が最大の特徴で、印象的に仕上げてくれます。

光の輪郭がぼやけて空間に溶け出しているような滲み具合が、情緒を出していますね。 
 
境界線がはっきりとしないことで光の印象を強めています。 
 
絵画でもわざとにじませる方法がありますが、写真でも同じことができます。 
 
現在人気であまり手に入らないそうですが、ぜひ見つけた際は試してみてください。 
 
情緒深い写真は見ていて飽きないですよね。 
 
日常のふとした瞬間を静止画にすることで、ドラマめいたものになり、新しい発見があって楽しいものです。 
 
今人気のエモい写真、ぜひチャレンジしてみてください! 
 
機会があればノーブレムにも撮りにいらしてくださいね^^

© 株式会社スタジオノーブレム

Instagram

Contact

お電話でのお問い合わせは
各スタジオに直接ご連絡ください