マタニティフォトを撮ってよかったと思う瞬間|未来の子どもへ残す写真の意味
マタニティフォトは、正直なところ、撮らなくても困らない写真だと思います。
七五三のように行事があるわけでもなく、証明写真のように必要に迫られるものでもありません。それでも撮る方がいるのは、あとから効いてくるものがあるからです。
この記事では、撮影してから時間が経ったときに何が残るのかを、お撮りしてきた立場からご説明します。
撮れる期間は短い
お腹が「マタニティフォトらしく」見える時期は、妊娠7〜9か月ごろの、わずか2〜3か月です。
それより早いとふくらみが小さく、遅いと体調や動きに負担がかかります。
そしてこの期間は、一度過ぎたら戻ってきません。 出産後に「やっぱり撮っておけばよかった」と思っても、そのときのお腹はもうありません。
七五三や成人式は、時期が来れば必ず訪れます。マタニティフォトだけは、こちらから時期を選ばないと撮れない写真です。
いつ効いてくるか?
出産直後
産後になると、お腹が大きかったころの記憶は驚くほど早く薄れていきます。
「あんなに大きかったのに」と、ご自身でも驚かれる方が多いようです。写真があると、その大きさが具体的に残ります。
お子さまが3〜4歳になったころ
このころから、「自分がお母さんのお腹の中にいた」ということを理解し始めます。
言葉で説明するより、写真を見せるほうが早く伝わります。「これがあなただよ」とお腹を指させることは、写真がなければできません。
このときの反応が、撮ってよかったと感じる場面としてよく挙げられます。
第二子が生まれるとき
上のお子さまに「あなたのときもこうだったんだよ」と見せられます。
きょうだいで同じように撮っていると、あとから並べて比べることもできます。お腹の大きさ、季節、ご両親の表情。同じ構図で撮っておいていただくと、記録としての価値がぐっと上がります。
何年も経ってから
十年、二十年後に見返したときに残るのは、お腹の大きさそのものではありません。
そのときのご夫婦の顔つきです。不安と期待が入り混じった、その時期にしかない表情が、そのまま写真に残っています。

自分たちで撮るのでは
ご自宅でスマートフォンで撮られる方も多くいらっしゃいますし、それもじゅうぶんによい記録です。どちらか一方を選ぶものではありませんので、両方あって困ることはありません。
ご自宅で撮る場合と、スタジオで撮る場合の違いは、次の3点にまとまります。
| ご自宅 | スタジオ | |
|---|---|---|
| 光 | その日の天気と部屋の明るさ次第 | 一定の条件で整えられる |
| 身支度 | ふだんのまま | ヘアメイクを含めて整う |
| 意識 | 撮る側と撮られる側を兼ねる | 撮られることに集中できる |
とくに3つ目が効いてきます。ご自身で構図を考えている間は、表情が「撮る人の顔」になってしまいますが、任せてしまうと、そこがはっきり変わります。
撮らないという選択もあります
一方で、撮らないという判断もじゅうぶんにあり得ると思います。
体調が優れない、時期が合わない、費用をほかに回したい。どれも十分な理由ですし、撮らなかったことで何かが欠けるわけではありません。
ただ、迷っている状態が続くと、撮れる期間のほうが先に終わってしまいます。迷っている時間のぶんだけ、選べる幅は狭くなります。
当日、その場で見られます
撮影後、その日の写真をスライドショーでご覧いただいています。
ここで「思っていたより自分の顔が明るかった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。妊娠中は体調の波もあり、ご自身では気づきにくいものですが、写真には出ます。
撮った写真を、ご家族と一緒にその場で振り返っていただける時間です。
残し方も一緒に考えます
撮ったデータをどう残すかで、見返す回数は変わります。
パソコンやスマートフォンの中だけにあると、数年後には探せなくなることがあります。1枚でも飾る、あるいはアルバムにしておくと、日常の中で目に入ります。
よくある質問
マタニティフォトを撮らずに後悔することはありますか?
「撮らなかったこと」を挙げられる方はいらっしゃいます。お腹が大きい時期は数か月で終わってしまい、あとから撮り直すことができないためです。ただし、撮らないという選択も一つの考え方だと思います。
子どもは何歳ごろから写真の意味が分かりますか?
3〜4歳ごろから「自分がお腹の中にいた」ことを理解し始めるお子さまが多いようです。写真があると、言葉だけより伝わりやすくなります。
自分たちで撮るのとスタジオで撮るのは何が違いますか?
光とヘアメイク、そして「撮られる側に集中できること」が違います。ご自宅でのお写真もよい記録ですので、両方あって困ることはありません。
撮影当日に写真を見られますか?
撮影後、その日の写真をスライドショーでご覧いただいています。ご家族でその場で振り返っていただける時間です。
何枚くらい残しておくとよいですか?
枚数に決まりはありませんが、飾る1枚と、アルバムに収める数十枚があると、見返す機会がぐっと増えます。
まとめ
撮れる期間はわずか2〜3か月で、一度過ぎてしまったら二度と戻りません。ここだけが、ほかの撮影と決定的に違うところです。
写真が効いてくるのは、撮った直後ではありません。出産直後、お子さまが3〜4歳になったころ、第二子が生まれるとき、そして何年も経ってから。長い時間が経つほど、残るのはお腹の大きさよりも、そのときのご夫婦の表情のほうです。
ご自宅で撮った写真とスタジオの写真は、どちらか一方を選ぶようなものではありませんので、両方あって困ることはないと思います。
撮らないという選択も、もちろん一つの考え方です。ただ、迷っているあいだにも、撮れる期間は過ぎていきます。


