
この一枚の写真
この一枚が撮れた時、悩んでいた“答えのようなもの”が少しだけ、見えた気がしました。
光のなかで立つ姿は、どこか神聖で、しなやかで、美しさというよりも「生命そのもの」がそこにあるようでした。
ノーブレムで長く撮影をしてきたなかで、ここ最近、心の奥に引っかかっていた想いがありました。
——もっと、お客様に新しい価値を届けたい。
——もっと、写真の力を信じてもらいたい。
でも、それをどんなかたちで伝えればいいのか。
どこに向かえばいいのか。
その“先”が、見えずにいました。
そんな中で始まったのが、GIFTというプロジェクトでした。
衣装も、ライティングも、メイクも、撮影も。
トータルで0から世界観をつくるという挑戦は、
今までの「そこにあるものを撮る」から、一歩も二歩も踏み込んで、“お客様の物語を形にする”という感覚に近いものでした。
だからこそ難しいし、頭をたくさん使います。
そしてこのプロジェクトには、もうひとつの願いがありました。
それは、一緒に働くカメラマンたちにも、新しい技術や表現に触れてもらいたいということ。
ライティング、スタイリング、色彩、表情の引き出し方。
今までとは少し違うアプローチのなかで、また一つ、自分の写真が変わっていくことに気づいてほしい、そして、自分の仕事にあらためて誇りを持ってほしい。
写真で生きていく。
その道を、もっとたしかなものにしていけるように。
この一枚を撮り終えたあと、そんな色々な自分の想いが少しだけ叶った瞬間だったかなと、そう思っています。
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