撮影中、この瞬間を見たときに、思わずシャッターを切りました。
おなかを包み込むように咲いた花束と、その向こうに立つママの姿。
光の中にすっと佇むその姿が、なんとも美しかったんです。

マタニティフォトって、笑顔だったり、夫婦のやりとりだったり、そういう「動き」のある瞬間ももちろん好きなんですが、
こういう“ふとした静けさ”の中に、その人らしさが出ることもあるなと思います。

顔をすべて見せるわけじゃなくても、ちゃんと伝わるものがある。
むしろ「今、どんな気持ちでこの瞬間を迎えているんだろう」って想像したくなる、そんな余白のある写真。

妊娠中って、うれしい気持ちだけじゃないことも、僕たちは知っています。
体調のこと、気持ちの波、家族のこと。
いろんなことがある中で、
「それでも今日は写真を撮ろう」って決めて来てくれたことに、いつも感謝しています。

この写真もきっと、未来の自分が見返したときに
「あのとき、ちゃんと私が私でいられたな」って思える1枚になってくれたらうれしいです。