
2025年も早いもので、今年ものこりあとわずかです。
去年の今くらいに今年の目標を立て決めたことは、もう一度写真の勉強をすることでした。
新しいジャンルの写真、新しい機材の使い方を勉強し、幅を広げていくこと。
結果的にはかなり写真の力はついたと思います。
さて、フォトグラファーというのは、自分が撮影した写真でなくても、良い写真も見ると、気分がよくなるものですが、この写真を見て感じることがあったので久しぶりにブログを書いてみます。
「技術があることと、技術を常に出せることは全く違う」
最近、毎日撮影をしながら思うことです。
日々沢山のことを勉強し、新しい知識を覚え、練習し、技術を身につけて、その繰り返しが技術職ですが、その技術を常に100%出し切れているのかというと、なかなかYESと答えることが難しかったりします。
どんなにレンズの特性を学んでも、どんなに光の当て方を学んでも、それを実際の撮影で使える技術にするにはかなりの時間がかかり、またその技術を習得したとしても、日常的に使うことを自分が選択するかどうかはまた別の話です。
毎日撮影をしているとどうしも自分のルーティーンができてきてしまい、本当は持っている技術を使わなかったり、使わないことで腕が鈍ってくるということはよくあることです。
フォトグラファーもどの職業とも同じで、腕が上がっていくこともあれば、腕が下がっていくこともあります。
自分も、20年写真をやっているなかで、一番危機意識としてもっているものは、【自分にある技術を常に日々使い続けること】です。
写真の技術というのも筋肉と一緒で日々使っていれば着実に大きくなり、使っていなければ弱って小さくなります。
写真撮影というのは何かをだけを知ったら完成という単純な作業ではなく、光、レンズ、構図、アングル、ポーズ、被写体など、色々な構成要素が絡み合ってできています。
特定のモノだけを使っていれば、それ以外が使えなくなり、自分の引き出しがなくなっていきます。
だからいつも自分の引き出しは本当にきちんとあるのか?という確認作業が必要です。
自分がどれだけ写真が撮れるかの確認したいのであれば、初めてみる空間で写真を撮ることをおすすめします。
経験も参考になる写真もなく、自分の中にある引き出しの数だけがものをいい、その掛け算で出来上がる写真がきまります。
千種スタジオのインテリアが新しくなりました。
インテリアを試行錯誤し、変更した者としては、常に気になるのはその空間で良い写真が生まれているのかどうかです。
この新しい場所では、決定的にフォトグラファーの引き出しの数で写真が変わります。
レンズを変え、光を変え、撮る位置を変え、今までとは違う引き出しで写真が変化し、自分だけが発見した写真がつくられます。この写真はそんな一枚です。
技術というのはいつも使っていてこそ技術です。この写真を見ながら、もっと自分も色々な写真を開発しようと刺激をくれたそんな一枚でした。
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